鍼灸・漢方

鍼灸(しんきゅう)

東洋医学専門医の菊地(院長)が施術を致します。なお、鍼灸は中国式の鍼灸となります。


料金
片面 2,500円
両面 5,000円(前面、背面)

※ 通電、温灸については、別途各1,000円となります。

漢方

当院では、漢方治療、鍼灸を行っております。これらは、病名とは関係なく患者様の症状により診断治療しています。特に、西洋医学では原因の特定が難しいような症状に対して処方し、長期間にわたって体質を改善していくようケースに向いています。 しかし、急性期ほど効果が著しい場合もあります。また、はじめとする各種検査機器によって得られたデータを元に、西洋医学と東洋医学を組み合わせた治療を行い、現在の症状に対する対処療法と、その元々の原因に対する根元治療を並行して行うことが可能です。


今月の漢方 ]


4月麻黄(マオウ)『利尿発汗作用で季節の変わり目を乗り切る』


マオウ科のEphedra sinica Stapf、E.intermedia Schrenk et C.A.MeyerまたはE.equisetina Bungeの地上茎。 昔から発汗を促したり、熱を下げたり、咳を鎮めたり、利尿剤として熱性病やぜんそくの治療によく用いられています。とくに有効成分エフェドリン(アルカロイド)はわが国で最初に研究された植物成分で、ぜんそく治療薬として有名です。

[ 今月の漢方過去掲載 ]


3月紫蘭(しらん)『ひび割れとラン』


栽培の難しい蘭と違い、庭先などでも栽培ができるので、鑑賞用として広まっています。 冬場に多い手足の皮膚のヒビ割れ効果としては、などの治療を目的に用います。その粘液性と収れん性を利用し止血作用を活かして胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療に用いられます。 外傷、あかぎれの治療として、根茎を擦りおろし粉末を水やゴマ油で延ばして患部に塗布し、傷口の保護・皮膚再生を促すことになります。

2月葛根(カッコン)『寒い時期体を芯から温める“葛餅”?』


マメ科のクズの周皮を除いた根。 秋の七草の一つ。三十六歌仙の一人猿丸太夫 「をととしも去年(こぞ)も今年もはふ葛(くず)の下弛む(ゆた)ひつつありわたる頃」が詠んでいるように、 河原や野原で、他の木などにからみついて繁茂しています。蔓は使われず、根を用います。葛澱粉(クズコ:葛粉)が採れます。 この根をカッコン(葛根)と呼びます。日本各地の山野に自生、さらに朝鮮や中国に分布しています。発汗を促し、熱を下げる作用があり、 漢方では、感冒などの熱性病や肩のこりに対して用いられます。

1月千振(センブリ)『忘年会二日酔い、楽しい宴の跡に、苦い奴』


苦味を持つリンドウ科の植物。 名前の由来は、お湯に千回も振り出しても苦味が出ることから命名されたといいます。 「スエルティアマリン」と呼ばれる苦味は健胃薬として味覚神経を刺激することで反射的に胃液や膵液などの消化液の分泌を促し、胃の働きを亢進させます。 苦味は、クールダウンする薬性があり、二日酔いのように熱を持った炎症性の症状に効果的です。リンドウ(竜胆)は、冷ます薬性(清熱作用)を利用して、 尿路炎症などを鎮める漢方薬「竜胆瀉肝湯」にも配合されています。

12月カモミール(カミツレ花)『木枯らしで冷え切った体もハーブでしっかりケア』


漢方処方にはありませんが、薬用の苦菊花、漢方処方にある施覆花(せんぷくか)、 紅花など重要な漢方薬などとよく似ている一連の菊科の花ですので取り上げてみました。 あのピーター・ラビットが飲んでしまったハーブ・ティーがカモミール・ハーブ・ティーです。 ヨーロッパの人々は、風邪ひきや消化不良のときに、小さいころから慣れしたしんでいるので、このお茶をコーヒーや紅茶の代わりにカフェで飲む人も多くいます。 お茶を飲んだあとは体がほんのりと温まり、なんとなく気分が落ち着きますが、これはカモミールに、発汗作用や鎮静作用があるためです。

11月番紅花(サフラン)『秋の快眠に、めしべの力』


サフランは、漢方としては登場しないようですが、 古代ローマの博物学者プリニイの「博物誌」(紀元前1世紀)に、『サフランは眠りを誘い、頭脳を明晰にし、媚薬としても用いられる』と記載されています。 11世紀イギリスの哲学者・医師イブン・シナは、「サフランは適量を用いると頭脳を良くし、五感の働きを活発にし、重くのしかかる眠気を払い、また、人を陽気にする。」 と証言しています。古代の人は、サフランが頭によいことを経験的に知っていたようです。サフランのめしべを乾燥させたものを湯呑み茶碗に入れ、お湯を注ぐとサフラン茶ができます。産後の肥立ちをよくする薬として、出産直後のお母さんに愛飲されています。

10月甘草(カンゾウ)『肝臓にはカンゾウが効く』


マメ科の根。 砂糖の50~150倍の甘さ(重量あたり)、鎮痛、鎮痙、緩下、解毒などに用いられます。 日本は毎年1万トン輸入しており、その10%強のみ生薬として用いられ、残りは、醤油の甘味やタバコの味付けといった食品用になります。 1923年エジプト・ツタンカーメン王・ピラミッドから多量の甘草が発掘され、いにしえから甘味料、強壮剤として食されていたことが証明されました。 また、家系的に胃が弱いことを恐れたナポレオンは、日ごろから甘草根をかじって戦場に赴いたそうです。古来より体を整える効能がみとめられており、 他の薬による副作用を抑制する作用もあり、全ての漢方薬基本原料として長きに渡り用いられています。 実は、その薬効は漢方薬にとどまらず、甘草抽出物は肝臓病、抗アレルギー治療薬の原料として、新薬にも使用されるなど、医学界でも高い関心を集めています。 このように、肝臓を正常に整える効能があるため、胃腸の弱い方、お酒が好きな方におすすめ。

9月ほうのき『ホウ葉味噌と南米原住民の毒矢』


味噌をホウ葉にのばし炭火で焼いた「ホウ葉味噌」は、飛騨高山の郷土料理としても有名ですよね。 でも、このホウ葉っぱを着ける厚朴という木、南米原住民が毒矢に用いるクラーレ属植物は、脳から送られてきた運動神経の刺激をシャットアウトして、 筋肉に伝わらないようにするのです。クラーレは、量が多いと呼吸抑制などを起こし死に至らせる毒薬ですが、適量を用いれば、過度の筋緊張を抑える有用な薬になります。 厚朴に含まれるホオノキオールも筋弛緩作用を示します。もちろん、これらは、樹皮を用いての作用ですので、ホウ葉で味噌を焼いてもこのような作用はありません。 ぜんそく治療薬として半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)がよく用いられます。

8月蓬(ヨモギ)『お灸とチンザノと漢方』


ヨモギといえば、葉っぱのウラの白い産毛を集めてお灸にします。体のツボにお灸を据えると血行がよくなりますよね。 一方、イタリアのチンザノが、ヨモギの仲間、ニガヨモギで風味づけしたワインの一種、ヴェルモットってご存知でしたか? 西洋でのヨモギは、アポロンの双生の妹アルテミスから取った名前をもらって学名をアルテミシア、古代から薬用としての歴史があります。 漢方薬の材料として、「艾葉(がいよう)」になります。止血作用があるとされ、産後の出血などに使う「帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)」が有名です。 ヨモギの葉には微温効果のある精油成分が含まれていますから冷え性の体質改善になります。さらに、ミネラル、ビタミンが豊富で、整腸作用に優れ便秘にも有効です。 血液の浄化する機能が、アレルギー性疾患や婦人病にも有効とされています。

7月クララの花『あせも皮膚炎にはクララさん』


『アルプスの少女ハイジ』に登場した車椅子のクララとは無関係で、この薬草はアルプス産ではありません。 味が苦く根はクラクラするほど苦いので、クララと名づけられたそうですが諸説紛々。根あるいは周皮を除いたものを用い、炎症を鎮める目的で漢方処方に配合されています。 「苦参湯」クジン単味(クジンだけ)を煎じた外用薬で、皮膚の炎症、かゆみを鎮める清熱剤。床ずれや湿疹、皮膚掻痒症などに、皮膚洗浄薬として使用します。 「消風散」分泌液が多く、かゆみの強い炎症性の皮膚炎に、内服します。

6月『健康茶ダイエット薬草類をブレンドする危険性』


薄衣替えの季節ですね。素敵に健康的にダイエットができると宣伝されているダイエット健康茶ですが、時として事故が報道されます。 2002年に花紅柳緑茶を飲用した高知県の女性が重度の肝臓障害により重態になりました。この健康茶には、 便秘解消など特定の疾患対象に有効とされる薬草類(生薬、ハーブ類)が多種類配合されています。「多ければ効きそう」という消費者心理を煽るという部分に、 東洋医学の見地から「?」を付けざるをえません。 これら「生薬配合方法」と、漢方薬とは一線を画します。歴史に裏付けられた経験知識をベースに、その配合と所要量の有効性、安全性の見地から、 専門医が充分な注意を払って処方するものが漢方薬生薬配合です。生薬には危険な品種も数多く漢方薬の配合は、専門医であっても軽々にブレンドすることはなく、 毒性を減毒する知識をもっています。ちなみに、下剤効果としてダイエット効果が有名な「センナ」は、アントラキノン系成分を含み、 過剰摂取による弊害が人体に負担をかけることも多く、ドイツでは、カモミールと合わせて減毒する技術を用いているようです。

5月『5月病?ストレスと漢方』


「人には五臓があり、怒・喜・思・慮・恐の五つの感情(五志)に影響を与える」とある「素門・陰陽応象大論」という書物によると、 感情が過ぎると、怒りは肝を、喜び心を、思慮は脾胃を、憂いは肺を、恐れは腎を痛めると記されています。悲しみや、恐怖が原因で生じる様々な不調、 また様々なストレスが原因でおきる不安感といった場合にも、この「苓桂甘棗湯(りょうけいかんそうとう)」は効果的です。 「過呼吸症候群」「心臓神経症」「不安神経症」「心悸亢進症」といった現代病にも効果を発揮することが知られています。

4月桃と杏(モモとアンズ)『すももも ももも もものうち?じゃない』


お花見を挟み、生物学的に非常に近い杏、梅、桃、似た花を目にします。 人間の姓名と同じようにラテン語2つを組み合わせて生物学名を表わしますが、姓に相当する属名は「プルヌス」です。 なかでも、「杏仁(きょうにん)」、「桃仁(とうにん)」。杏仁も桃仁も、見た目はアーモンドそのもので酷似していますが、 効能はかなり違います。杏仁は「せきを鎮め呼吸困難を楽にする」とされ、桃仁は「血の巡りをよくする」とされ、いわゆる婦人薬の多くに使われています。 心臓に障ることもある杏仁は慎重を要します。杏仁を含む漢方薬として「清肺湯(せいはいとう)」は、かぜや気管支炎の際、痰がたくさん出るような時に。 「苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)」は、かぜ、ぜんそく、アレルギー性鼻炎、胃弱、冷え性の人に。

3月辛夷(コブシ)『花粉症は小竜青湯では根治しない?』


薬局などで勧められる鼻水を止める効果がある小青龍湯が含まれている漢方薬は元来、短期間の服用を前提にぜんそくの発作を鎮める薬で、 長期間服用をすると麻黄という薬草を含むため胃腸を傷めたりする恐れがあります。漢方では、花粉症の原因を花粉ではなく、花粉症を患う人の体そのものであると見ています。 特に、代謝機能のうち、水分代謝にあると考えます。漢方五臓という「 肝・心・脾・肺・腎」の中で水分代謝を司るのは脾・肺・腎です。 漢方では、飲食物として摂取された水分は胃腸機能である脾で取り込まれ、肺によって、酸素のみならず水を全身に供給します。 発汗ならびに腎は尿として不要な水を体外に排泄します。水分摂取量過剰や、脾機能が正常でない場合、余分な水が脾や肺に滞ります。 排出されない不要な水が、花粉程度の刺激で鼻や目の粘膜が反応して体外に排出されます。 水の流れを正常にし、本質的な原因である脾や肺の働きを正常に戻せば花粉症を治すことができます。 小青龍湯を使う場合は脾を強くする人参湯、六君子湯といった漢方併せてみると良いでしょう。もちろん、鼻炎などによく用いられるモクレンのつぼみ(辛夷)と、 「かぜのひきはじめ」に用いられる葛根湯に、血行を良くする作用や鎮痛作用のある川キュウを配合した、「葛根湯加川キョウ辛夷」を同時に処方します。

2月 附子(ブシ)『事件で有名になったトリカブトも毒を抜くと最高の冷え症改善効果』


キンポウゲ科のカラトリカブトの根。 春のトリカブトはヨモギ、ゲンノショウコなどと見分けがつきにくいので、山菜採りが食中毒を起こすことがあるほど、猛毒性があります。 一方、昔から生活の知恵で、毒=薬、薬=毒として薬効が認められてきました。薬用に使うのは、実は毒の強い塊根部分です。 減毒処理し、附子(ブシ)として漢方に用います。鎮痛・強心・利尿・保温などに効果があり、リウマチ・神経痛性疾患、四肢の冷え、更年期不定愁訴などうってつけです。

1月春の七草『七草粥は漢方の知恵』


1月7日(人日の節句)、3月3日(桃の節句)、5月5日(端午の節句)、7月7日(七夕の節句)、9月9日(重陽の節句)五節供のうち、本来は現在の1月後半から2月後半にあたる旧暦の1月7日、『人日(じんじつ)の節句』の朝に食べる7種類の薬草粥です。 正月の七日に春の七草を摘み、これを神前に供えてから食べれば、その年は病気にかからない」という春の行事として中国から日本へ伝わりました。七草粥のエキスには、弱った胃腸を助けて食欲を増進する他に、糖尿病合併症防止、活性酸素除去といった働きが医学的に報告されています。

12月桔梗(キキョウ)『乾燥した空気からのどを守る“冬の朝顔”?』


キキョウ科のキキョウの根。キキョウは日本や朝鮮、中国、東シベリアなどに分布する多年草です。 桔梗は秋の七草の一つ。その昔、朝顔と呼ばれ、古今集に「きちこうの花  秋ちかう野はなりけり 白露のおける草葉も 色かはりゆく」(紀友則)とあり、桔梗を「きちこう」と詠んでいます。 根にはサポニンを多量に含有するため、痰をだしてくれることで有名ですが、膿を出したり、痛みを鎮める作用があるため、各種の腫物や化膿性炎症、肺炎、咽喉痛、中耳炎などに用いられます。

11月柿(カキ)『柿の実が赤くなると、医者が青くなる』


学術名「Diospyros Kaki」、「神々の食べ物」という意味。 夏が終わり柿の実が赤く色づく秋には気候が安定し、体調もそれに同調します。 なので、10月待合室は結構空いています。 「先生顔色が青い・・・」ってことでしょうか。 この時期にこそ、健康診断を受けていただき、寒さが厳しくなる前に冬支度をしたいものです。 そうそう、「柿」も漢方の世界では、つわものです。 ヘタの部分が、シャックリ止めとして、また、渋柿の渋はシプオールというタンニンで高血圧や脳卒中後遺症などに用いられますし、干し柿の表面の白い粉は糖の一種で肺を潤し咳を鎮めます。 干し柿に水気を与えラップをして、軽く電子レンジでチンすると、べたついた干し柿の表面をスプーンですくってなめるといいですね。 有名な話、柿はビタミンCの宝庫。 風邪に対する抵抗力をつけ、アルコールの分解を助けるビタミンCは、緑茶の3~4倍、みかんの2倍あります。 風邪を引き易い時期に入る前に自然はちゃんと予防する食べ物を用意してくれています。自然に感謝。

10月山椒&人参(サンショ・ニンジン)『夏バテ改善・・・漢方御三家残り2つ』


サンショウ(左):分離した種子を取り除いたミカン科サンショウ成熟果皮。ニンジン(右):ウコギ科のオタネニンジンニンジン「命の花」(Fleur de Vie)とも呼ばれる主根部分を薬用として用い、何千年もの昔から中国で栽培されてきました。全身機能を活性化させる働きを備え、ビタミンを始め多くの栄養成分を含んでいます。赤血球数・ヘモグロビン増加、大脳皮質の刺激により血圧降下や呼吸促進、インシュリン作用の増強、などの作用が認められています。サンショウ:体を温め、胃、脳、腎臓の働きを強めます。食欲がないときには食欲増進のために最高の香辛料です。 ちなみに、ちらし寿司などの飾りや、お吸物に浮かべたりして使われる「木の芽」とはサンショウの若葉です。

9月生姜(ショウキョウ)『夏バテ改善・・・漢方御三家のひとつ、この紋所が!』


ショウガ科のショウガの根茎。 真夏子供の頃「あめ湯」を飲まされた記憶がありませんか?「あめ湯」の中にあったのがショウガです。生姜の根をすりおろし水あめにまぜ、湯を注いだものです。とにかく、人気者。かなりの漢方に配合されており、まさに、漢方の御三家。 あのジンジャーエールも、西洋で胃腸のクスリとして用いられてきました。医食同源の中心的選手で、茎の数に切りわけてそのまま食卓へ。味噌や甘酢でたべる葉生姜。寿司屋ではガリ。鰯や鯖などの煮つけにも必須アイテム。中華料理でも基礎的風味。食欲を増進させる妙薬、健胃作用のある胃薬として用いられると同時に、殺菌作用を利用して生ものにショウガを添えて、腐敗やにおいをも防いできました。 俳人高浜虚子も、生姜のことを、“顔しかめけり風邪の神”と詠んでいるほど、民間療法の重鎮、なんですね。

8月芍薬(シャクヤク)『立てば芍薬・・・楊貴妃の美肌の秘密?』


ボタン科のシャクヤクの根。 “薬”を「芍薬」の名前に充てるいるのは、日本にもともと自生しておらず、奈良時代頃に鎮静・鎮痛薬や化膿などに効く漢方薬として用いられる薬草として渡来してきたようです。漢方といっても、じつは、西洋でも薬として利用されてきました。洋名「ペオニア」は、 ギリシア神話中、神々の医師「ペオン」のエピソードに由来しているそうです。医薬の神ペオン(パイエオーン)は負傷した冥界の支配者プルトンを芍薬で治します。これを面白くないと思った医術神アスクレピオスはペオンを殺害。プルトンは自分を助けてくれたペオンを哀れみ、その亡骸を芍薬の花に変えたと言われています。 シャクヤクの語源は「癪薬」と言われ、胸部や腹部に起こる激痛の発作「癪」に効く薬という意味でつけられたとも言われています。根から作られる芍薬の漢方として、生理に伴う体調不良・不妊・流産防止などによく使われる女性薬の主要成分でもあります。 余談ですが、“座れば牡丹”は、英語で“tree-peony”といい、樹木です。芍薬は“草”です。美しい女性をあらわす芍薬ですが、ワイン・テイスティングにも、“Pivoine(芍薬)の香り”という表現が使われるほど、女性らしい存在である点では、古今東西問わないようです。

7月紫蘇の葉(シソノハ)『食卓の漢方~紫蘇の葉~で梅雨の食中毒を撃退』


紫蘇) シソ科。 ご存知のように、紫蘇には、大きく赤紫蘇、青紫蘇の2つがあります。赤紫蘇の紫色は、赤ワインの成分で抗酸化作用で有名になったアントシアンという色素。 この色素、酸素にふれると鮮やかな赤になるので、よく揉んだ後、梅と一緒に漬けると梅の酸でさらに赤さを増し、赤が鮮やかな梅干しの出来上がり。青紫蘇は、別名、大葉といい、痛みやすい刺身の下に敷くのも当然ですね。刺身のツマとして使われるのは、実は青紫蘇の花穂です。刺身とともに食すことで、毒消しになります。紫蘇は、じつは、油をとるために室町時代ごろ栽培されたそうです。荏原という地名は、その昔、灯油が採れる紫蘇科の荏(エゴマ)が栽培されていた名残なんだそうです。三国時代に蟹を食べて食中毒の少年に、旅の名医が置いて行った葉を与えたところ、命が蘇った逸話があり、その葉を「紫蘇」(しそ)と名付け、 以来、魚や蟹の毒を消すものとして重用されるようになりました、というエピソードを付け加えておきましょう。

6月竜骨(リュウコツ)II『恐竜の化石をかじっても・・・うつ病に効く!?』


大型ほ乳動物の化石化した骨。 2002年7月4日付チャイナデイリー紙に、北京自然博物館で、恐竜化石展示標本をかじろうとした観光客を捕まえた記事がありました。カルシウムには、組織を安定させる機能があるために、定期的にカルシウムを摂取していると「お!なんか体調がいい!」と感じれば、自然と「うつ」はなくなります。気分もスッキリ五月晴れ。きっと、北京で捕まった人たちは、観光に疲れて体が欲して骨をかじりたくなったのでしょうか? ちなみに、カルシウムによって、骨粗鬆症、骨軟化症、歯周病、はもちろんのこと、不眠症、神経過敏症、ストレス、関節炎、リューマチが改善されると報告されています。

5月竜骨(リュウコツ)『元気のもとは古代エネルギー、長生きの素?』


大型ほ乳動物の化石化した骨。 主として炭酸カルシウムからできています。カルシウムは日本人に最も不足しやすい栄養素です。カルシウムは、99%が骨や歯に蓄えられ、残りの1%が、血液中や筋肉などに存在します。我々の体には、血液中のカルシウムが不足すると、骨などからカルシウムが溶けだし、血液中のカルシウム濃度を一定に保つよう体組織を安定させる代謝機能が備わっていますので、濃度を保てなくなると、手足の痺れや筋肉のけいれんを引き起こしたり、ちょっとしたことでイライラしやすくなります。 「竜骨」というと南天に浮かぶ竜骨座という星座が思い出されます。ちなみに、「カリーナ」という車がトヨタにありますがこの星座から名前をもらっています。竜骨座この星を見ると10年寿命が延びると言い伝えがあるそうです。